花粉乱れ飛ぶ中、のぶちゃんと一緒にDIRTY PROJECTORSの来日公演に行きました。
地方居酒屋風に云うと、世界で二番目に美味い店、もしかするとまだ見ぬ凄いバンドはいるだろうという考えの元、2番というが、今現在でいうと私の中では世界一のバンド。
そんなバンドのライブがよもや悪いはずもないのだが、やはり生は違うわ。やっぱちゃうわ。
会場に実際出向いてなければ、もしかすると何でもない一日だったが、少しライブに足を伸ばしただけで忘れられない一日になったりする。
ベテランミュージシャンを除けば、間違いなくミュージシャンとして今一番凄い男だと思っている、バンドブレインDave。ソングライターとしても、アレンジャーとしてもそうだが、ギタリストとしてももの凄い。
精密機械の様に弾くという感じじゃなく、何ていうか変にチャカチャカ弾く。そのフレーズは逆に機械の様に弾かれても成立しない。下手ではない、めっちゃ巧いけど、変にチャカチャカ弾く感じ、超凄い。癖になる。
今若手ミュージシャンでこの人の才能に今敵う人などいないね、いやいても私は否定してしまいそうだ。
そしてyoutubeで観ていたDaveの、変拍子をニワトリみたいに首だけでリズムを取る様子も生で拝見。
そして今、私がミュージシャンで最も可愛い音楽家と思っている、Angelちゃんはやはり生でも可愛かった。Daveと二人で歌った「Two Doves」は美しいメロディとAngelちゃんの可愛さで冷めきったわしの瞳も、もうハートマーク。
何よりこのバンドはプログラミング全盛のこの時代に、ほとんど生で、バンドの基本形態、所謂ギター、ドラム、ベース、キーボード、そして歌、それだけでどこにもない、誰にも出せない音楽をやってのけてしまったから、世界中の音楽家、バンドマン達に音楽の可能性という名の希望を抱かせ、世界のバンドの構図を変えてしまったと思う。温度のない冷えきった音楽、エキサイトしないつまらない音楽になりかけてた世界情勢を変えた、というか止めてみせた救世主。ロックなんて死んじゃえってスタンスで世界を変えたRADIOHEADとはその意味合いが違う。
ライブ終了後にBrian Mcomberちゃんと、少し話せた。私のライブ感想に微笑んでくれる。
そして松本、照れる。
とおる。