2010年8月22日日曜日

夏の終わりの臨時ニュース。

勝手に夏を終わらせて、ここらでニュースです。

10月1日にシングル『LEMON POP』がリリースされます。

なんだ、シングルかぁ〜。と思ったソコの君、まだまだ君の考えは、甘さ控えめじゃないチョコレート並に甘い。

そんなスウィートな事を言っていたら今後のPPPにはついてこれないぞ。
なんせ、おそらく今後シングルを立て続けに出してしまうから。多分一年間ずっと。


この浜崎あゆみでもやらんだろうというこのリリース形態の裏には、昨今世界中で苦難の時期をむかえている音楽マーケットの厳しい状況が浮かび上がってきます。


アルバムに作品性や物語性、コンセプト&テーマ、それらを表現、メッセージとして込める重要性は薄れてきてます。というかわしに言わせりゃもう透明です。
コンセプチュアルなアルバムを出せど、一曲単位に切り売られ、もはやコンセプトを掲げる事自体ナンセンスで、アルバム制作に取りかかる時点でそれを考えずにはいられない、今の音楽業界がアーティストに求めるものは一曲で十分な即効性、商業的でみんなで歌えるアンセムソングだけ。
そして媒体(CD屋さんとか雑誌とか)はそういうセールス至上主義のアーティストや会社に媚びざるをえない、本当に創造性をもったアーティスト達はチャンスすら貰えないかもしれない。今十代でこれから出てくるアーティスト達はもっと厳しいかもしれない。


なるほどなるほど、ならばそんな媒体もいらない。自分らでやるんがいい。もしくは賛同してくれる人達をこっちから選ぶよ、と。

嘆いてばかりは男じゃねぇ。全くもって男じゃねぇ。あぁ男じゃねぇ。
って事でそんな状況の中でも、そんな状況の中でしか出来ない事は必ずあろうて。


コンセプチュアルな事が出来ない状況ならば、作ってしまおうその状況。という事で今、まさに始まろうとしているこの計画は、まさに玉砕の挑戦。メッセージです。


シングルという盤だけではない、アルバムという盤、そしてレコード盤にはノスタルジー感さえ漂うほどもはや音楽はダウンロード時代に入り、その時代が変動する時期に私達はバンドをし、どういう形で我々の音楽を提示していくのが良いか。もっと言えば我々っぽいのか。


超簡単に言うと、一曲単位に切り取られようが、切り取られたそれがコンセプチュアルなものであればいい、と。シングル一枚の度に毎回コンセプトを掲げあげ、アルバムの為のシングルではなく、そのシングル一枚にアルバム並の、アルバム以上の作品性を持たせ作りあげよう、プロジェクトです。


しかし時代は文化にコバンザメの様に寄り添うもの。
この連続シングルは時代に逆らうものではないんです。むしろウェルカム次世代。
曲を聴く方法は人それぞれ何でも構わないと思うんです。ただそれが盤からダウンロードというコンビニエントな試聴方になる事によってその作品性、音楽の重要性が薄れる事は違う、と思うんです。音楽は私に不可欠なものという人が時代が変わる事によって音楽がただのBGMになってしまう様な悲しい事はあってはいけません。それだけは違うよね、と思うんです。それでは日本の音楽はもっともっと退屈になっていくさ。



時代にすんなり寄り添い全曲ダウンロードにして…みたいには出来ん、やっても不正解とは思いません。でもそれでは何のメッセージにもならんし、わしらっぽくない。それは時代の変わり目に存在するわしらにとっては迎合しすぎる形にもなるし、ちゃんと盤が欲しいと思ってくれる人もいるだろう。
だからシングルという盤もちゃんと作って、クオリティも当然高いものにしてやっていこうと思います。

じゃけぇシングル、一枚めっちゃこだわります。毎回違うトキメキを贈ります。
故に一枚たりとも逃がさないで下さい。



アーンド、このプロジェクトにあたってシングル一枚の度にイベントを行う予定です。来月早速その第一弾やります。
その名も『不良のモーニングコーヒー Vol,1』
そしてこの度の新シングル、イベントの全貌は明日(23日)の夜?深夜?あたりに完全リニューアルされるウェブサイトでチェックして下さい。


長くなってごめんなさい。多少わかりずらいなって事も続ける事で理解が深まってもらえる事を祈り作り続けます。


とおる。