2011年3月3日木曜日

第三弾『2.5D』movieメイキング紹介。



こんにちは。松にゃんです。
2.5Dのビデオもフルで公開され、現場の様子を少し紹介したいと思います。

まず最初に2.5Dのエロという事で、少なからず綺麗な女性の官能的シーン、描写などを期待し、バッチリ箱ティッシュを身近にセットしていた方々には、下品極まりない私などの肉体を晒してしまい申し訳ありませんでした。まさにアメリカン・ヒストリーXのエドワードノートンみたいな肉体の正反対側にあるであろう肉体を自覚しております。


そもそもなぜ私が、今回に限って主演になってしまったのか…。
AVを撮る!今回のコンセプトで映像をどういう形で世に出して行くのかを、鬼才は鬼才でも鬼畜の才のあるディレクター新井健太と打ち合わせを進めて行く中で、PPPメンバーの中で誰が一番脱いだら気持ち悪いか、嫌がられるか、そして僕らは冗談で今回この映像を撮る訳ではないので、誰が一番おもしろおかしくならないか、言い方を変えればイタい画になれるか。

そこで私に白羽の矢がたってしまった訳で、そう言われれば私は、何の躊躇もなく真摯に作品に埋没しようと。



撮影現場のホテルは某ラブホテルですが、たまたまか、もしくはスタッフの配慮か、男だらけ十数人でラブホ入りし(実は女性スタッフがいたら俺はもっとイケてたな、と思う今日この頃)、その日は丸一日そのラブホで撮影してました。
ディレクター健太は一人ラブホに先入りし、既にヒトッ風呂頂いていた様で早速鬼畜っぷりを発揮。


撮影時のハイライトといえば、スタイリスのドラゴンが持ってきた黄色の靴下を履かせるか否か、それで軽く3、40分はおした事。

あとは休憩時にも私、並びにスタッフのテンションを下げない為、大音量でピンクチャンネルを流し(時にはアニメの)常に高いモチベーション維持に徹底してた事。

そして私は休憩中、ガウンを肩に羽織るだけにし、フルち○で煙草などをふかせていたら、皆からマジでAV男優の雰囲気帯びてきたね、との賛辞を貰い受けた事。



実際の所、何十人のスタッフの前で素っ裸になる事への羞恥心は最初の5分で消えました。
しかしながら、俺等はいったい何をやっているんだ、という根本的なものに打ち勝つ為の心の葛藤はそりゃぁもう壮絶でした。
並大抵の撮影ではない精神の削られ様は、スタッフ一同、一体何時間この男のチ○コを見なければならないんだろうってのが一番巨大な葛藤ではなかったのかと推測します(後に編集組はさらに何百時間それを見続ける事になる)


ラブホという環境、裸の男がいる環境、ピンクチャンネルが流れっぱなしの環境の撮影で、誰一人ムラムラしていなかった事には私も驚きました。
それだけ皆、精神をやられつつも共に創りあげようと一丸となっていた証拠でしょう。


今回一本取りばかりの映像に加えモザイク編集という大役を担った編集組、高橋栄一氏並びに撮影隊一同。絶妙の衣装、赤田龍太郎氏。一番野次が多かったヘアのスガタクマ氏。
そして今回我が人生に汚点なのか利点なのか定かじゃないが、確かに点をつけてくれたディレクターの新井健太氏。アニメーションを描いて下さった宮崎真耶氏。スタッフの皆に感謝したい。

曲が始まるまでの約8分が、長い長い前フリだったとすると、過去の作品で一緒にやってきた人達と築き上げたものが今回の2.5Dへの壮大な前フリになり、より皆さんに変で奇妙な形で届いた事を嬉しく思うと同時に、今までのクリエイター陣にも感謝したい。

次回、そのまた次回への意欲と責任を認識します。



最後に今回、けっこう無茶?しちゃって、サイサリ何やってくれとんねん!ってクリエイターや、ファンの皆様がもしも、もしも、いたとするならば、私は胸をはって一言こう云いたい。
すいません!!!と。



広島の実家で家族が迫害されぬ事を願います。
今回のプロジェクトにあたって猛勉強したあずにゃんを添えて。

とおる。