2010年2月27日土曜日

天才少女か。

真央ちゃん銀でした。
惜しみない賛美を送りましょう。


オリンピック直後の一問一答、

--自己最高点での銀ですね?
得点は良かったと思うけど、ミスが二つあったので悔いが残っている。


悔いを残さない為、全力でやる!なんて事はよく聞くけど、全力でやったからといって悔いが残らない訳じゃない真央ちゃんのプロ意識半端じゃない。自己最高得点だからといって一番でなければ悔いの残る真央ちゃんのプロ意識半端じゃない。
何が凄いって悔いが残っているって簡単に言える所は本気で凄い。本気で対峙してなきゃ怖くて言えない。

前から好きでしたが今回で更に彼女の魅力にもってかれました。

とおる。

2010年2月17日水曜日

兎追いしかの山、広島。

東信さん椎木さんのJARDINS des FLEURS巨匠タッグと、映像作家のアレクサンドロと、わたしとで、一泊二日の広島への珍道中。客観視すると怪しすぎる風貌4人。


なんと巨匠達が、新広島野球場の看板を買ったとの事でその設置への流れに、地元広島の私も案内役で呼んで頂く。
看板を買うって…。
キリンビールや広島信用金庫、おたふくソース、などなどの看板がある中「東信 花樹研究所」の看板を見上げるとなんとも壮観。

無論選手はキャンプ中でスタジアムはわしらぁだけ。野球小僧のわしには、なんたる幸福な時間。東パパにカープ帽子も買って頂き、大変な赤い思い出を貰いました。

そっから、カープ帽子被り広島の街を徘徊。

平和記念公園、資料館へも行き、お好み焼きもやっぱりしっかりがっつり食し、なぜか人生初スロットもし、なぜか今回は勝利し(ギャンブル人生初勝利)、本通りでデモに勝手に乱入し、もう一日が早いの何の。


三人とも着眼点がやはりとても面白い。原爆ドームを観る際、ドームをしりめにその横の木に寄生しとる葉に注目したり、球場の看板を撮影する際、やたら新幹線からの撮影に固執したり、アレクサンドロは広島映画のワンシーンをそのまま2010年の今撮ってみたり。お好み焼きが出来るまでを撮ってみたり。会話をしても勿論面白いのだが、人間観察してるだけで興味深い。

しかし、一番驚いたのは、東さんも、椎木さんも兎に角飯をめっちゃ食う。めっちゃ食べた後に間食してその後すぐまためっちゃ食う、めっちゃ飲んだ次の日の朝飯も何回もおかわりしちゃぁ食う。一日でわしの胃は悲鳴をあげる。
「小食で大物になった奴をわしは知らん!」と雄弁に語る東さん。

なるほど、ごっちそう様したー!!


19,20,21日と、東名阪ライブです。やったりますゆえー。


とおる。






















★兎に角てきとうに押せと語る東さん。



★不良ドレッドで帽子が被れてない椎木さん。


★一番好きな日本食「餅」をトッピングするアレ


★はしゃぐ松本。

2010年2月12日金曜日

魂の糧。O氏の死者の書。

アントニーのライブを観に草月ホールへ行ってまいりました。
5年前、『アイ・アム・ア・バード・ナウ』とCD屋さんで出会って以来、一番来日を待ち望んだアーティストかもしれない。

昔しおんちゃんと一緒に住んでいた頃、夜になると毎晩これしか流さない為に暗い!と怒られない男であるこの松本が、怒られた事がある。

前に、某インタビューで2000年以降のベスト3アルバムを挙げて下さいって言われた時、私はアントニー&ジョンソンズをその中に入れる事だけは迷わなかった。

そして今夜2000年以降のベストライブにも入ってしまったかもしれない。
その位果てしなく素晴らしいものだった。
彼が素晴らしくない訳がそもそもない訳なのだが、わしの超高まった想像ラインを超えられた。


ジョンソンズのメンバーが一人しかおらなんだのが少し残念じゃったけど、アントニーの切迫された猛々しいその優美な歌声を生で聞けて、その歌の力、音楽の力で、大袈裟じゃなくて、もうわし死んでもいい、とか思ってしまった。

何よりアントニーが芸術の父と讃える大野一雄氏の事を彼が心の底から尊敬している事が観ている人、誰しもに伝わる公演で、その彼が大野氏の祖国日本で公演するとなると、その気合いの入れよう、本気度が半端じゃなかった。

そして大野慶人氏の舞踏も性別を超越し、神神しく、とても崇高なものだった。
これは超個人的な事なんじゃけど、大野慶人氏はわしの死んでしまった祖父にめっちゃソックリで、大変失礼かもしれないが、じいちゃんが死後の世界、天国の様な所で踊っている様に見えた。本気でそんな風に見えた。
なんだかもの凄く遠い気持ちになった。身体は会場の椅子に座っておれど心はどこか違う所へ行ってしまったかの様。

神なんていない、と思っている人はこの世にどれほどいるだろうか。少なくとも私もそう。今の処宗教などにも興味もあまりない。
だけど、神々の存在を認めてしまえる気持ちになる、本当に。神の存在や死後の世界が幻想でなくどこかにあると感じれる様に。そうでしか説明できない音楽、芸術もある。

そして何より心が動いたのはアントニーは心の底から、愛してるや、助けてくれって涙ながらに歌っていた。というよりもっともっと深い、何か魂が叫んでいた。だからめっちゃ心がグワングワン揺さぶられた。
音楽の力ってほんま凄いね。
本気で歌うとか嘘のない様に、、とかなんて次元の低い話なんだ、と思わされた。


公演が終わった後、しばらく何の音も耳に入れたくなくて、耳を塞ぎながら帰ろうかと本気で思う自分がいて恐怖した。
そして「O氏の死者の書」の言葉、「足が私に遠出を強いる」の言葉通り、電車に乗らずずっと歩いて帰ってしまった。
めっちゃくそ寒かったし、暗い夜道を一人で歩いていると暗黒舞踏家が後ろから近づいてきてる気がしてギャルみたく少し怯えた。



今回ばかりはやる気が出た!とかそんなんじゃなくて、なんだか脱力した。
浄化されたとかいうニュアンスではないな。
明らかに私は疲れた。ドッと疲れた。


大野氏から与えられたものをアントニーは「私の中の聖なる幼児を発見すること」と言い、「その子供を育て、抱きしめ、守ることが私の願い」と言っている。

今夜観た事、発見しそれを育て抱きしめ守る事。そんな事がこんな私に出来るのだろうか。一粒の砂ほどの私に出来るのだろうか。ロンサムバレーに片足がかかる。少し自暴自棄になる。



とおる。



2010年2月11日木曜日

薬中どもの帝国。

長野にピルズエンパイアのレコ発ツアー1発目という事でヒョコヒョコ付いていきました。

デビットリンチのインランドエンパイアという映画以来、エンパイアって響きは何だかかっこいいなぁなんて思ってみたり、長野の寒さと雪の降りようにキレたり少しハシャいでみたり、車でのぶが流したLizzy Mercier Desclouxが何だかナイスマッチでテンション上がってみたり。

本番前にサイサリアVSピルズエンパイア、パート別腕相撲合戦。が開催され、見事サイサリアメンバーはそれぞれ全敗を喫し、ガラの悪い感じを出してはいるが、実は腕っ節の方が全然ない事がバレてさぁ大変。
私も手首を骨折していたとはいえ、秒殺されたのにはショックでした。なかなかやるぜ、ピルズの野郎共。

明日はアントニー&ジョンソンズ行ってきます。何年か前でボンジュールレコードでアイアムバードナウを試聴して5秒でファンになって以来やっと日本に来てくれたんだね。

とおる。

★腕相撲合戦。全敗。


★不良ぶるが、腕っ節はないノブ。


★ドラムのくせに腕っ節がない二橋。


★どうしようもない弱さのシオン。


★何故か卵を持ち、わしのお気に入りのポーズをするこくぶちゃん。